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コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜第12話 八高超人墜落事件 レヴュー

「我らが 八高に通う 生徒諸君 大人たちによる民主主義への裏切り行為に対し高校生である我々が見過ごしてもいいのか?」

学生運動

「校舎を封鎖するまではしませんが若者は超人になったことを隠しませんしね」

「この日本社会における不正専制を断固 破壊すべきではないか!」

「あの 怖くないんですか?私たちのこと」

「あなた方は人間の喜びを力にする それはつまり正義の超人ということですよ」

神化42年東京12月

OP

神化43年北海道8月

「全部 クロードの仕業だと言うんだな?」

「星野の様子がおかしかったから」

「東京から飛んできたのよ 急いでね」

「しかし 魔女のやることですからなあ 人間にはうかがい知れない」

「クロードは ここの医者や看護婦に どんな恨みが?」

隠し通路

人体実験された後。

「亡骸は全て超人と思われます」

「超人だと?」

「ここで超人を実験材料にしていたのか!?」

「あの犠牲者たちはアンタレス号の搭乗員と同じ手術を受けていました」

「クロードは どこからか それを知り 殺された超人たちの報復として乗り込んだ…だが それは許される事ではない…」

「当たり前だ…」

「あら?ジャガーさんは?」

「彼には三矢議員の警護をしてもらっている」

「ああ 超人を仮想的にした図上演習をしたって問題になった」

「なんでそんな人を警護するんですかっ!」

「今 超人の権利を拡大する法律が審議入りしてるだろう?三矢先生は賛成派なんだ」

「政治の駆け引き おそらく超人の管理を一元化できると思っているんでしょうが それでも賛成票には違いない」

「だからって 超人を武力鎮圧する研究をしていた人ですよ!そんな人に比べたらクロードのほうが よほど超人のこと…」

飛び出す輝子、追う爾朗、輝子の腕を掴む。輝子は爾朗がクロードだと未だに勘違いしている。

輝子から渡された写真を見せて。

「笑美 誰だ? こいつは」

「そうか この頃のこと 憶えてないのよね ジンよ その男の子」

「今どこにいる?」

「死んだわ 殺されたの」

「誰にだ?」

「天弓ナイトよ」

「大鉄君事件で天弓ナイトに誘拐されたのは彼ひとりじゃなかったって」

人吉家

「今さら大鉄君事件をほじくり出そうと言うのか!」

「私と君との仲だ これは忠告だよ」

「クロードだというのか あの子が」

「いつまでも我々がいがみ合っていてもしょうがない 私も君もかつて"超人”と言われた男だ」

「お会いするのは初めてだな?こちらは里見義昭さんだ 戦前大変お世話になった」

「今では帝都広告という宣伝会社で顧問料をもらっている ただの爺だがな」

「クロードの背後に帝告がいる超人課は そう見ています」

「これからの時代商品を売るのではなくイメージを売ることが最も大切になる」

「幻想と言ってもいい」

「私達は誰もが憧れる超人のイメージを売り出す予定だ」

「戦前私は生田研で超人の研究を行い 彼は主に 大陸で超人作戦の指揮を執っていた」

「札幌には爾朗を呼ぶはずだった」

「あの魔女は君を護る力となる」

「ボクは爾朗にわかってほしい」

「仮面をかぶるってことは正体を隠す必要があるからでしょう?」

「横須賀でクロードの話を聞いてずっと考えてるんです 超人なら…何かもっと

素晴らしいことができるんじゃないか…それは幻想じゃないって」

「だけど周りに正体隠してギャングや宇宙怪獣と戦うだけじゃなくて もっと…」

落ちる落下物。

Aパート終了

Bパート

「八方高校に墜落する超人が何件も目撃されています」

「目撃者は一様に 昔 テレビで見たガルボイ・ライカーだと」

ガルボイ・ライカー初めて生身で宇宙飛行を実現した超人飛行士 重力と磁力を使って高速で移動する」

「宇宙人の血を引くマスターウルティマと違いガルボイは純粋な地球の超人だ 彼は宇宙から敵国を攻撃せよとの指令に反し ”全ての超人が命を懸けるほど地球は美しい”という有名な演説を行った」

「八方高校がロックアウト

「どういうつもりだ?墜落した超人をさっさと引き渡せ」

「国家権力は一歩も入るなっ」

「仲間、仲間って一体?」

「私のことだよ」

「怪剣クロード」

「この工事現場は隠れ場所には もってこいだ ガルボイにもしもことがあればここで会おうと言っていた」

「この人を日本に呼び寄せたんですか?」

「彼が見たがったんだ アンタレス号の無惨な超人達 北海道の病院の実験 それらをつなぐ一本の線 答えを」

「あなたはなにをしようとしているんだ」

「平和のため 自由のため そして正義のため 超人という存在はこの世界を平和に導くもののはずだ だけど現実には戦争の道具にされ自由を奪われている みんなが正義を行えないでいる 君もだ 星野輝子」

「君は素晴らしい力を持っている 誰かを救いたいと思っている 我慢することなどない!君の本当の心を見せるときだ」

現れるエクウスと爾朗。

「君たちガルボイ・ライカーはどこだ?」

「彼をどうするんですか?」

「保護する 本当に彼なら 領空侵犯ということになるが防衛庁と協議して」

「僕たちはもう あなた達 大人を信用できない!」

「彼は真実を教えようとしてくれている 僕たちはもう子供じゃない!」

現れる女王輝子。

「聞け!クロードが どんなに超人の事を思っていたとしても 敵だ! 放ってはおけない!」

「爾朗さんは私の言って欲しいことを言ってくれた!爾朗さんにやってほしい事をしてくれた!」

空から来るもの。マスターウルティマ

「どこへ持っていく!ガルボイは人類全体の宝だ!」

ガルボイは小笠原諸島上空を無許可で侵犯し警戒中だったマスターと自衛隊に撃墜された」

「小笠原?なんでそこにマスターが?待ち伏せしたのか?」

「私のことより怪剣クロードを倒せ 超人課 彼を放っておけば戦争が始まる 君は そんなものを 見たいのか?」

「ええ あなたたちは 誘拐された子供は全員 死亡したとした 大鉄くん以外は だけど本当は生きていた 生きて島に送られた もちろん知っていましたよね?天弓ナイトは何人もの若者や子供を誘拐した実は あれは保護だった 小笠原行きが決まった僕たちを救出しようとしたんだ だったらなぜ身代金の要求があったと発表したんです?天弓ナイトの目的が身代金であったとでっち上げるためでしょう?」

「天弓ナイトは…身代金など要求しなかった?」

「あなた達は天弓ナイトひとりを危険な超人として 全てを終わらせた 僕はそれを見ていたんだ」

「天弓ナイトはお前たちの存在を公表すると言ってきた 子どもたちを超人能力の実験台にしていると 我々は超人を守るための組織が必要だと考えていた これは好機だった 伝説的な天弓ナイトが実は犯罪者だったとなれば政府は超人の管理の強化を求める超人課の設立のためには必要な犠牲だった」

「殺したのか…天弓ナイトを誘拐犯に仕立て上げ殺したのか!父さん!」

「天弓ナイトは誘拐犯なんかじゃなかった…なのに」

「もしかしたら…俺もお前のようになっていたのか?」

「そうだね 人吉孫竹の養子でなければ小笠原に連れて行かれあの研究所で身体を切り裂かれ心の奥まで覗き込まれ 機械を 動物を ウイルスを 時には 別の超人とも融合させられ 力を引き出された」

「超人課は超人を護ったりはしない」

秋田現る。

「全ては私の責任だ 超人課という組織を作らねばと焦るあまり 私達は…信じてくれ

超人を護りたいと思った この星のために」

「”この星のため”?」

「あんたが何者か僕が知らないとでも思ってるのか?」

「こいつらは…宇宙からきた化け物だ」

次回予告

フューマ-肉体を分解し宇宙の彼方に旅立った存在 それが私です いつか私たちのように進化する存在をずっと探していました この星ではそれは超人と呼ばれています

新宿擾乱

この話というかこの作品何処に注目すべきかはっきりしない(注目点がありすぎる)のだが、ここはこの作品のヒロインでありもう一人の主人公星野輝子に注目したい。彼女は度々クロードから「正しい超人」だと言われる。曰くそれは人間の喜びを力にするからだとか誰かを救いたいと思っているだとかそういう理由。しかしそれは所謂正義/自由/平和のどれに当たるのだとか考えてみるときっとどれにも当てはまらない。クロードの言う「正しい超人」それは恐らく私情を捨て、信じられる絶対的な正しさに奉仕して、

これを実行できるもの。だが実際の輝子は逆で彼女は徹頭徹尾爾朗の為に動いている、

それはまさしく私情、さっき行った定義で言うなら正義/自由/平和のどれにも当てはまらず『愛』なのだ。以上のことからこの作品的に言えば輝子は「正しい超人」ではないのだが、そんな彼女が「正しい超人」扱いされる齟齬は二期後半で軋轢を産む。(はず)あとクロード(長川神)だけど怪剣クロードはともかく中身である長川神は米国の非人道的実験の被験者としてその復讐を果たそうとしているという意味で、これも私情と言えなくない…?