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コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜第13話 新宿擾乱 レビュー

神化43年8月警視庁

「私たちストレンジパワーリスクマネージメントオフィスは警視庁から依頼され怪剣クロードの件を調査してきました」

「その島で発見された超人の遺体の数は!?」

「遺体のほんとどは日本人」

「10代が最も多く7歳以下と思われるものもあります」

「総数は100を上回ります」

「えっ!?子供だと言うのか?」

「北海道で発見されたものはこの一部が移送されたものと 日本政府内の超人課と呼ばれる組織の関与の可能性も…」

「おいっ書いたら機能秘密法違反でしょっぴくぞ」

「これは人権問題ですよっ!あぅっ…」

OP

「日米が小笠原諸島に秘密研究施設」

「人体実験か 全国で抗議集会」

タイトル「新宿擾乱」

超人課、兵馬と爾朗のやり取り。

神化43年10月21日東京

「この神化43年10月は…地球規模で"若者が立ち上がった”年として 後々まで記憶に残るでしょう」

アメリカでの反戦運動

「パリやベルリンでの学生達の蜂起 それだけではない ミラノ ローマ アテネ イスタンブール ベオグラード ロンドン メキシコシティ バルセロナ! アムステルダム テルアビブ ワルシャワ そしてブプラハ! 様々な国で同時発生的に若者たちが立ち上がり 権力と対峙しています そして東京でも 世界平和記念日の今日 大規模な集会が予定されています」

「学生たちは新宿駅で 米軍の超人輸送タンク列車を阻止すると言ってます それで何かが変わりますか?」

「幻想だよ 世界が変わるなんて」

茶店

向かい合う爾朗と笑美、間にウル。

「あれが魔界の女王の顔ねぇ」

「人間など喜びのエナジーを吸い上げる道具としか見なさない 冷酷な性格が眠っていたのだ」

「君への失望がそれを目覚めさせた」

「輝子を元に戻す方法は?」

「ない あるわけがない あれが本来のホシノコだ」

エクウス内笑美と爾朗。

「あなたの知ってるもうひとりの輝子ちゃんは…」

「残るのか?」

「もし あれもまた彼女の本質なら」

「でも約束して爾朗 終わったら二度と彼女に会わないで」

「あの子の前であなたは期待される姿になろうとしてしまう 全ての超人を救えるみたいに」

畑山家

「単純さ 今の学生は みんあ戦争のあとに生まれただろ だからさ さんざん”戦争は二度としないファシズムはゴメンだ”って親が言うのを聞いて育ったんだ」

「そっか」

「大人はそんな事 すぐ忘れてしまうけれど」

「彼らにとって それは親からもらった正義なんだ」

Bパート

「アースちゃん君はどちらの味方だ?」

「これ以上 戦うなら 私がどちらも懲らしめる!」

「羽田の時みたいな 悲しいことは もうたくさんだ!」

「アースちゃん、悪いのは暴力に訴える学生たちだ」

「音無弓彦…君は警察の味方なのか!?」

「ああ そう決めた」

「正義は はっきりしてる方がいい! アースちゃんだってそうだろう!」

「私は…夢を見たんだ…その夢のために!」

ぶつかる来人と学生

「超人とは、隠れて小さな悪を倒すものじゃないっ手を取り合って世界を変えていくものなんですっ!」

「超人を実験材料にしたアメリカや政府が許せないと誰かが言わなきゃいいけないんだっ!」

来人を掴む風郎太。

「風郎太、お前超人課だろう!」

「うん…でも オイラ子供の味方だから」

「僕も そうだったはずなんだ」

進むキッカーたち。

待っていたジャガー

「ようこそ ここからが本当の戦争だ」

「信じてる…世界を変えられると」

ぶつかり合う爾朗とクロード(長川神)。

「超人は人間の敵じゃない!超人は人を護るんだ!」

「だが超人は誰が護る!超人課か!」

エクウスのパンチが弾かれる。

「輝子」

「呼び捨ては無礼なり」

今まで散々輝子を呼び捨てにしては、嬉しそうにしてた輝子とは対照的。

「お前だって超人に憧れたろう」

「正しいことを知っている存在!」

「己のためでも 国のためでもなく ただひとつの!」

「ただひとつの何だ! 正義か 平和か 自由か 僕の自由を奪えば平和は乱れる 君の正義を貫けば僕の自由は侵される たったひとつの答えなんてないんだ!」

「超人が人を護り 人々は感謝して受け入れる そんなの幻想だよ 爾朗」

「それでも…俺は信じたい」

「子供の頃に憧れた超人たちのような存在がどこかにいる 俺はせめてその人たちを護れるような…正義の味方になるって…」

「爾朗 君の言葉は耳に心地いい それが幻想だからだ 決して実現できない 夢や理想だからだ」

暴走する爾朗。

止めに入るS遊星人。

「あなたは私を救ってくれた私だけじゃない」

国会

三矢議員

「私達の力で超人を 人間を導くなど 傲慢だったのかもしれない」

感想

いやー面白い。一期最終話。「幻想」というワードが多用されたが、その意味が如実に描かれた話数。超人とは、相対的な正義ではなく、絶対的な”正しいこと”を為してくれる存在、それが幻想だとしても、それに憧れた爾朗とそれを否定するクロード(長川神)。両者の対決は見応えがあった。昭和ヒーロー的な絶対的な「正義」を真面目に平成の時代考えるとこうなるんだなととてもおもしろい作品。